22 days

22 days

赤ちゃんが生まれて間もない頃。

授乳して、
おむつを替えて、
寝かしつけて。

そんなことを繰り返しているうちに、
1日があっという間に過ぎていく。

この日も、家族4人のいつもの時間を撮らせてもらった。

3歳のおねえちゃんと

産まれて間もない赤ちゃんの為に整えられた部屋。

いたずらに貼られたシールや落書きまでもが愛おしい。

6月の終わり、プール開きの季節。


お風呂の時間。

パパの大きな手に包まれながら、
小さな身体がゆっくりお湯に沈む。

二人目だからだろうか。

慣れた手つきで、
迷いなく赤ちゃんを洗っていく姿が印象的だった。

大きな手と、小さな身体。

その対比がとても愛おしい。

沐浴が終わるとママにバトンタッチ。

準備されたお洋服とオムツに包まれていく。

完璧な連携プレー。


リビングでは、

授乳をしながら、
上の子の話にも耳を傾けるママ。

片手にはスマホ。

授乳の時間を計りながら、
上の子にも返事をする。

きっとママにとっては特別なことではなくて、
毎日繰り返される当たり前の風景。

でも、その姿を見ながら

「ああ、そうだったな」

と思った。

 


そしてパパは、ママの授乳中にミルクの準備する。


赤ちゃんにミルクをあげながらテレビを見ていた。

この日の午後は、日本代表の試合の日。

サッカー好きのパパとっては、
きっと朝から気になっていたはず。

腕の中の赤ちゃんを見ながら、
時々テレビにも目を向ける。

そんな何気ない時間も、
なんだかこの家族らしくて微笑ましかった。


子どもが小さい頃の記憶は、

鮮明に残っているようでいて、
案外思い出せなくなる。

どんなふうにお風呂に入れていたか。

授乳の時間を気にしていたこと。

休日に何を見て、
どんな話をしていたか。

そんな小さなことほど、
少しずつ記憶の奥へしまわれていく。


だけど写真を見ると、

「ああ、こんな毎日だった。」

と思い出す。

沐浴中の大きな手も。

授乳の時間を計りながら、
上の子の話に耳を傾けていたことも。

サッカーの試合を気にしながら、
ミルクをあげていたことも。

当時は当たり前だった毎日。

きっとその時は、
目の前のことで精一杯だったはずなのに、

今振り返ると、
どれも不思議なくらい愛おしい。

何気ない日常ほど、
あとから宝物になるのかもしれません。

 

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Text : Ayako Kawaharada
Photo : Ayako Kawaharada