特別な日の、いつもの表情

特別な日の、いつもの表情

着物に袖を通して、帯を結んで。
少し緊張した表情も、鏡の前でふと見せる笑顔も。

お仕度の時間から、七五三の一日は静かに始まっています。

少しずつ“特別な自分”になっていく時間。

 

慣れないお着物といつもと違う雰囲気に緊張の面持ち。

 

神社では風に揺れるおみくじの音に耳を澄ませながら、

手を伸ばして結んだり、立ち止まったり。

 

緊張がほどけてくると

しゃがみこんでどんぐり拾いがはじまったり。

 

かっちりした記念写真だけではなく、

その日の空気や気持ちごと残しておきたいと思っています。

 

パパの声掛けに満面の笑み。

 

なんとこのお着物はおばあちゃまが70年前に

7歳の七五三で着たもの。

こうやって受け継がれていくのっていいな。

 

ちょっと疲れちゃったね。

 

お茶屋さんでひと休み。


コスモスが美しい季節。

抜けた前歯さえもいとおしい。

 

お仕度からお参り帰りの時間まで。

いつか写真を見返したとき、

その日の温度まで思い出せますように。

Text : Ayako Kawaharada
Photo : Ayako Kawaharada